おもしろいことおもしろいこと

主に見てきた芝居の話

国立劇場の臨時バス


ときどき、国立劇場終演後の都バスについて云々する人がある。
これが不思議で仕方がない。
半蔵門駅の状態を見れば、臨時バスの運行もむべなるかな。
さう思ふものぢやなからうか。
 
半蔵門駅の状態、それは、「バリアフリー? なにそれ? おいしいの?」状態である。
国立劇場に向かふのと反対側の出口にはエレヴェータがあるのらしいが、そちらには行つたことがないので定かではない。
半蔵門駅で降りて改札口を出ると、ちよつと階段をのぼつた後にエスカレータがある。これもまたちよつとしたエスカレータだ。
そして、そのあと、一階半分、もしかすると二階分くらゐ階段をのぼることになる。
 
これつて、足弱のご老人には、かなり苛酷なんぢやあるまいか。
 
そして、半蔵門駅から国立劇場に向かふ道も、決して整備されてゐるとはいへない。
以前よりはずつとよくなつてはゐるけれど、夜の終演後はちよつとばかしさみしいんぢやないかなあ。御同輩が歩いてゐるとはいへ。
 
そんなわけで、臨時バスが出るのは仕方のないことと思つてゐる。
そのバスを目指して、終演間際に客席がざはつくのも、好ましくはないけれど、また仕方がないだらう。
せめて半蔵門駅がまちつと足腰の弱つた人に考慮した作りになれば、と思ふが、現在使つてゐる出口をどうかうするのはむづかしからう。新たな路線が乗り入れるか新たな出口を作るかしなければ、どうにもならないものと思はれる。
 
つて、こんなあきらめてばかりゐてはいけないとは思ふけれどもね。